スタイルとは
スタイルは、nexacro platformで開発する画面を構成する各要素について、見た目を表す情報を定義したものです。
スタイルの中には、各コンポーネントの背景色や枠線や角の丸み、テキストの表示位置やサイズやフォント、余白などが含まれ、スタイルを指定できる画面要素には、コンポーネントのほかに画面フォーム、フレーム、タイトルバー、ステータスバー、スクロールバーなどがあります。
Comp17
スタイルはコンポーネント個々に対するプロパティ設定のほかにThemeファイルやCSSファイルによる共通化が行え、それぞれ適用の優先度があるため、実装面で考慮する点が存在します。本章では、スタイル実装の基本からスタイル設定項目の一覧、ThemeやCSSファイルの作成方法などの技術情報を提供します。
Themeファイルはアプリケーション全体、CSSファイルはコンポーネントの個々の用途に応じた見た目の情報を一括して管理することができ、同様のアプリケーションでもThemeを切り替えるだけでまったく違う印象を与えることもできます。個々のコンポーネントのプロパティをそれぞれ指定するのではなく、cssclassの指定のみで完結するため、画面開発における工数削減や開発効率を高める効果を得られます。
スタイル適用の流れ
Themeファイルではアプリケーション全体で利用するスタイルの初期値を定義し、XCSSファイルではデフォルトスタイルやcssclassの参照としてスタイル情報をまとめて定義することができます。
スタイルに関連するThemeファイルやXCSSファイルは、nexacro studioのResource Explorerにて管理します。
ResourceExplorer
Themeファイルの作成
ユーザが編集できるThemeファイルはTheme配下に格納されています。初期状態として「default」が表示されていますが、右クリック>「New Theme」よりThemeを新規作成することができます。
ResourceExplorer2
XCSSファイルの作成
XCSSファイルはXCSSResourceを右クリック>「New Nexacro Style Sheet」より新規作成することができます。
ResourceExplorer3
XCSSファイルはプロジェクトフォルダ配下の「\_resource_\_xcss_」フォルダに格納されますが、使用するアプリケーションを関連付ける作業が必要です。
下記の新規作成画面にて、Insert Targetのチェックボックスにより関連付けるアプリケーションを選択しますが、あとで設定することもできます。詳細についてはXCSSファイルの関連付けをご参照ください。
NewXCSS
スタイルの作成
ThemeとXCSSファイルでのスタイル作成は、nexacro studioの専用の編集画面にて行います。
style_editor
スタイルファイルの変換
nexacro studioにおけるスタイル情報のソースファイル(*.xcss)は、ジェネレートすることで変換が行われ、実行用ファイルとして各実行環境ごとのCSSファイルとスクリプト制御用のマップファイルが生成されます。
ジェネレートの結果として、Theme内のStyleとユーザが作成したXCSSファイルから下記のようなファイルが生成されます。
ブラウザ | ThemeのStyle | ユーザ作成のCSSファイル |
---|---|---|
Internet Explorer 9 | theme_ie9.css | xcssrc_[XCSSファイル名]_ie9.css |
Internet Explorer 10 | theme_ie10.css | xcssrc_[XCSSファイル名]_ie10.css |
Internet Explorer 11 | theme_ie11.css | xcssrc_[XCSSファイル名]_ie11.css |
Chrome | theme_chrome.css | xcssrc_[XCSSファイル名]_chrome.css |
Firefox | theme_firefox.css | xcssrc_[XCSSファイル名]_firefox.css |
Safari | theme_safari.css | xcssrc_[XCSSファイル名]_safari..css |
nexacro runtime | theme_runtime.css | xcssrc_[XCSSファイル名]_runtime.css |
共通 | map.js |