ユーザーに配布するインストールファイル(あるいはWebドキュメント)の作成

配布段階では、開発が完了したプロジェクトはユーザーがデバイスにインストールするか、Webブラウザでアクセスして使用可能な配布ファイルを作成することができます。Packingでは、配布する実行環境を選択して、アップデートの形を指定すると、必要なファイルを作成します。Build Appでは、Packing段階で生成されたファイルを圧縮して、インストールファイルを生成することができます。

Deploy環境設定

メニューの「Deploy > Settings」項目をクリックすると、Deployに関する必要な値を設定することができます。メニューの 「Tools > Options」項目の中でDeploy環境設定に関する項目のみ集めており、設定する値は同じです。

Packingでアーカイブファイルの生成

配布するプロジェクトを実行する環境とアップデートの形を選択します。選択した環境に応じて、アーカイブファイルを生成する際に含める項目を指定することができます。

Packingウィザードによるアーカイブファイルを生成

1

メニューの[Deploy>Packing(Archive&Update)]を選択した場合、Packingウィザードが実行されます。

2

Output Path項目でアーカイブファイルを生成するデフォルトパスを指定します。

3

[Next]ボタンをクリックすると、実行環境に応じたPackingオプションを選択する画面に切り替わります。

4

実行環境を選択して、実行環境に応じたUpdate Typeと設定オプションを指定します。アーカイブファイルの圧縮、難読化オプションを指定した場合には、Options項目を選択して、必要なオプションを指定します。


項目

説明

1

Sub Directory

実行環境別アーカイブファイルを生成するフォルダを指定します。

選択された実行環境に応じて自動的にサブフォルダが生成されます。

実行環境別サブフォルダは下記の通りです。Web Browser (_web_)

Windows (_windows_)

Androids (_android_)

iOS (_ios_)

macOS (_macos_)

2

実行環境

アーカイブファイルを作成する実行環境を選択します。

選択された実行環境は、設定オプションを指定することができます。

確認されていない実行環境の設定オプションは変更できません。

3

Update Type

アプリ配布方法に応じて、3つのUpdate Typeを指定します。

選択されたUpdate Typeに応じて設定オプションが変更されます。

実行環境がWeb Browserである場合は、Update Typeを選択しません。

4

Resource Setting

実行環境別設定オプションを指定します。

5

Update Info

Update Info設定ウィンドウを表示します。

6

Options

Deploy環境設定ウィンドウを表示します。

メニュー[Deploy > Settings]と同じ機能です。

5

[Packing]ボタンをクリックすると、選択した実行環境と設定に応じて、アーカイブファイルを作成して、結果を表示します。

正常にアーカイブファイルを生成した場合には、生成されたフォルダが青色のリンクとして表示され、該当リンクをクリックし時に生成されたフォルダを表示します。左下の「Build」ボタンをクリックすると、配布ファイルを生成するBuild App画面に直接移動します。実行環境をWeb Browserのみ選択した場合は、「Build」ボタンが有効になりません。

index.html

実行環境がWeb Browserの場合には、個別のインストールファイルを生成せずにWebブラウザからアクセスすることができるHTMLファイルを生成します。_web_フォルダにindex.htmlファイルを含めてサーバーにアップロードするファイルが生成されたのを確認することができます。_web_フォルダにあるすべてのファイルをサーバーにアップロードすると、Webブラウザでは、下記のようにアプリにアクセスすることができます。

http://[IPアドレスやドメイン]/index.html

実行環境に応じたUpdate Typeの選択

実行環境がWindows、Android、iOS、macOSである場合には、Update Type項目を選択することができます。選択されたUpdate Type項目に応じて選択できる設定オプションが変更されて、生成されたアーカイブファイルが異なります。

Update Type

アプリに応じて、Update Typeの項目がLocalの場合でも、データを照会したり、サーバーに接続する必要がある場合は、ネットワーク接続が必要なことがあります。

実行環境、Update Typeに応じた設定オプション

実行環境、Update Typeに応じて配布する対象を設定することができます。設定オプション項目で配布するファイルを選択するか、追加することができます。

Module、Source、Resourceアップデート時Version情報が以前に配布されたファイルのVersion情報と同じである場合、実行時に同じファイルと判断し、アップデートは行われません。

Update Info

最新のコンテンツをサーバーから受信して処理するアップデートポリシーを指定することができます。コンテンツを受信するパスを指定して、一定の回数と時間だけのアップデートを実行して、コンテンツを受信しない場合に失敗として処理します。アップデートを自動的に処理するか、ユーザーの要求時に処理するかも指定できます。

実行環境、Update Type別設定オプション有無


Update (Local + Server)

Server

Local

Web Browser

X

Windows

O(必須)

O(必須)

X

Android

O(必須)

O(必須)

X

iOS

O(必須)

O(必須)

X

macOS

O(必須)

O(必須)

X

設定オプション

Resource Setting項目の右側にある「Update Info」項目をクリックし、内容を編集します。

項目

説明

Base URL

SetupResource.zip, SetupRuntime.exeなどの更新が必要なファイルの基本的なアクセスパス

Timeout

待ち時間

Retry

再試行回数

AutoUpdate

auto/manual選択

Update Info項目は必須であり、チェックを解除することができません。

Setup

Build Appウィザードを使用せずにnexacro platform基本Setupを配布することができます。ブートストラップファイルとリソースファイルのみを生成し、ブートストラップ情報にSetupアップデート情報が追加されます。

実行環境、Update Type別設定オプション有無


Update (Local + Server)

Server

Local

Web Browser

X

Windows

O

O

O

Android

X

X

X

iOS

X

X

X

macOS

X

X

X

設定オプション

配布するOSタイプを選択します。選択した項目の情報は、ブートストラップファイル(start.json)に追加されます。

項目

説明

Use

配布するOS選択

Type

OSタイプ

Server Path

Update Info項目で設定したBase URLの相対パス

Setupの配布パスがBase URLと異なる場合に指定します。

たとえば、Base URL項目は「UPDATE」と指定して、Server Path項目を「SETUP_FILE」に指定した場合には、下記のようにアクセスします。

http://localhost/UPDATE/SETUP_FILE/[setup file name]

Setup Filename

Setupファイル名

Engine Setup Key

Setup Key

Version

Setupバージョン情報

nexacro Setup設定オプションを選択して、ショートカットアイコンやスプラッシュイメージを変更するか、エンジンのセットアップキーを変更する場合、Build App段階で変更することができます。

Module

nexacro platformアプリを実行するために必要なフレームワーク(nexacro17lib)の配布有無を設定することができます。実行環境がWindowsである場合、外部モジュールやUWP APIアプリを実行するためのモジュールを追加することができます。

実行環境、Update Type別設定オプション有無


Update (Local + Server)

Server

Local

Web Browser

X

Windows

O

O

O(必須)

Android

O

X

O(必須)

iOS

O

X

O(必須)

macOS

O

X

O(必須)

設定オプション

配布するモジュールファイルを追加、変更、削除することができます。実行環境に応じて設定オプションの一部のみ提供することがあります。

項目

説明

Type

モジュールタイプ

拡張モジュールの場合、OSバージョンを表示します。(Ext[OSバージョン])

フレームワーク(nexacrolib)、ファイル(File)、UWP(UWP)モジュールタイプを表示します。

Server Path

Update Info項目で設定したBase URLの相対パス

モジュール配布パスがBase URLと異なる場合に指定します。

たとえば、Base URL項目は「UPDATE」と指定して、Server Path項目を「MODULE」に指定した場合には、下記のようにアクセスします。

http://localhost/UPDATE/MODULE/[module file name]

Name

モジュールファイル名(変更不可)

TargetPath

ローカル環境にファイルをダウンロードするパスを指定します。

デフォルト設定(./)に指定された場合には、%USERAPP%パスにファイルを保存します。

%USERAPP%Component/TEST/と同じように、特定のパスを指定することもできます。

Version

モジュールバージョン

Description

その他のメモ(システムの実行には影響を与えません。)

%USERAPP% Aliasパス参照

設定オプション(Update TypeがLocalである場合)

フレームワークファイル(nexacro17lib.zip)がデフォルトで設定されており、削除や変更することができません。設定オプション項目は、Type、Nameの二つの値のみを表示します。

設定オプション(実行環境がWindowsである場合)

拡張モジュール、UWP、ファイルを追加する機能を使用することができます。実行環境がAndroid、iOS、macOSである場合には、フレームワークファイルのほか、他のモジュールのファイルを配布することができません。

設定オプション(実行環境がWebブラウザもしくはUpdate TypeがServerである場合)

フレームワークファイルを圧縮されたファイル形式でダウンロードせず、Web Browserで実行されるファイル形式で配布します。

Source

プロジェクトファイルの配布するソースファイル(あるいはフォルダ)を選択します。最初配布時にはプロジェクト全体を選択する必要があり、アップデート時には必要なファイルのみを選択して配布することができます。実行環境とUpdate Typeに応じて、ファイルを直接配布するか、圧縮されたアーカイブファイルとして配布します。

実行環境、Update Type別設定オプション有無


Update (Local + Server)

Server

Local

Web Browser

O

Windows

O

O

O(必須)

Android

O

O

O(必須)

iOS

O

O

O(必須)

macOS

O

O

O(必須)

設定オプション

Project Files項目から配布ファイルを選択します。Archives項目がある場合には、ソースファイルを入れるアーカイブファイルを選択した後、Project Files項目から配布対象を選択することができます。

項目

説明

Rearchive

チェックボックスを選択して希望するソース・アーカイブファイルのみを生成することができます。

Name

アーカイブファイル名

Version

アーカイブファイルのバージョン

Description

その他のメモ(システムの実行には影響を与えません。)

設定オプション(実行環境がWeb Browser、あるいはUpdate TypeがServerである場合)

アーカイブファイルを生成せず、Project Filesから選択した項目のみを配布します。設定オプションにて、Archives項目が表示されません。

設定オプション(Update TypeがLocalである場合)

設定オプション項目はRearchive、Nameの二つの値のみ表示します。

Resource

リソースファイルの中で配布する対象を選択します。最初配布時にはリソース全体を選択する必要があり、アップデートの際には、必要な対象のみを選択して配布することができます。実行環境とUpdate Typeに応じて、ファイルを直接配布するか、圧縮されたアーカイブファイルとして配布します。

実行環境、Update Type別設定オプション有無


Update (Local + Server)

Server

Local

Web Browser

O

Windows

O

O

O(必須)

Android

O

O

O(必須)

iOS

O

O

O(必須)

macOS

O

O

O(必須)

設定オプション

Resource Files項目から配布対象を選択します。Archives項目がある場合には、Resource.zipファイルのみを生成することができます。

項目

説明

Name

アーカイブファイル名 (変更不可)

Version

アーカイブファイルのバージョン

Description

その他のメモ(システムの実行には影響を与えません。)

設定オプション(実行環境がWeb Browser、あるいはUpdate TypeがServerである場合)

アーカイブファイルを生成せず、Resource Filesから選択した項目のみを配布します。設定オプションにて、Archives項目が表示されません。

設定オプション(Update TypeがLocalである場合)

設定オプション項目は、Nameのみを表示します。

Build Appでインストールファイル生成

Packingで生成したアーカイブファイルの中で、インストール時に必要なファイルを含めて、インストールファイルを生成することができます。配布するOSに応じてオプションを指定することができます。

Build Appウィザードを実行してインストールファイル生成

1

Packingウィザードでアーカイブファイルを生成して、「Build」ボタンをクリックするか、メニューの「Deploy>Build App」を選択した場合、Build Appウィザードが実行されます。

Packingの段階で「Build」ボタンをクリックした場合にはプロパティ設定画面に移り、Build Appメニューにアクセスした場合にはBuild Targetを選択し、設定画面に移動します。

2

Build Target項目のWindowsOSを選択した場合、Setup関連設定を確認し、「Build」ボタンをクリックします。

項目

説明

Program Name

「プログラム追加/削除」で表示されるプログラム名です。デフォルト値はプロジェクト名に設定します。

Build Type

Build Type

OSバージョンを選択します。

Setup information

Install Location

アプリのインストールファイルを実行する際にアプリがインストールされるパスを指定します。

OSの「Program Files」フォルダの下にインストールされるパスを指定することができます。

デフォルト値は 「nexacro\17」です。

Windows [OSバージョン]

32ビットと64ビットの中で選択したOSの情報のみを設定します。

実行環境に応じて、インストールファイル名を変更することができます。

Setup Filename

生成するインストールファイル名を指定します。

Setup Version

インストールファイルのバージョンを指定します。

Windows [OSバージョン] > Configure

- Server PathやEngine Setup Keyの変更時に設定します。

Server Path

Update Info項目で設定したBase URLの相対パス

Setup配布パスがBase URLと異なる場合に指定します。

たとえば、Base URL項目は「UPDATE」と指定して、Server Path項目を「SETUP_FILE」に指定した場合には、下記のようにアクセスします。

http://localhost/UPDATE/SETUP_FILE/[setup file name]

Engine Setup Key

エンジンインストールキー(clsid)を指定します。

項目

説明

Advanced

Install Mode

Default:デフォルトインストールモード

Silent:インストールの際にダイアログボックスが表示されず、デフォルト設定値でインストール

Auto Update

Packing段階でUpdate Infoに設定したAutoUpdateの設定よりも優先してnexacroエンジンを自動更新するかどうかを指定します。

デフォルト値は「Auto」です。

「Manual」項目を指定する際にnexacroエンジンの自動更新を処理しません。

Shortcut Type

Desktop:デスクトップにShortcutを生成します。

Start Menu:スタートメニューにShortcutを生成します。

Desktop + Start MenuデスクトップとスタートメニューにShortcutを生成します。

Select at Install time:エンジンのインストール時にShortCut生成場所を指定します。

No use:Shortcutを生成しません。

デフォルト値は「Select at Install time」です。

Install Modeオプション値が「Silent」である場合には、「Select at Install time」を使用することができず、デフォルト値は「Desktop」です。

Shortcut Icon File

アプリのインストールファイル、実行、および削除プログラムのアイコンを変更します。

デフォルトはnexacro platformアイコンを使用します。

Splash Image File

スプラッシュ画面の画像を指定したファイルに変更します。

Splash Show Message

Default:デフォルトメッセージを表示します。

Do not show:メッセージを非表示します。

Update Browser

ブラウザエミュレーションを最新バージョンにアップデートするかどうかを設定します。

Rename Executable

実行プログラムのファイル名を変更します。

デフォルトは「nexacro.exe」です。

アプリで、WebBrowserコンポーネントを使用している場合、Update Browserオプションとして設定した値によって実行されるブラウザのエミュレーションバージョンが変わります。ユーザーのPCに2つ以上のアプリがインストールされている状態でUpdate Browserオプションが異なる場合、アプリ間の設定競合が発生する可能性があります。

Rename Executableオプションでデフォルト値である「nexacro.exe」の代わりに別の名前でファイル名を指定する場合、インストールされたアプリとの間の設定競合を回避することができます。

基本Engine Setup Keyをそのまま使用するか、、入力フィールドの右側にある鍵の形のボタンをクリックすると、Engine Setup Keyを新規に作成することができます。ユーザーのPCに複数のアプリをインストールする必要がある場合には、Engine Setup Keyを新規に作成して別々に管理することをお勧めします。

アップデートの過程でEngine Setup Keyを新たに作成すると、インストールされたアプリを更新することができません。


3

Build Target項目のAndroid、iOS、macOSを選択した場合のAppBuilder関連オプションを設定します。

項目

説明

Project information

Program Name

OSにアプリをインストールする時に表示されるプログラム名です。

Build Environment

TargetProject

アプリビルダープロジェクトを新規に作成するか、既存のアプリビルダープロジェクトを選択します。

Project URL

アプリを配布するURLを指定することができます。

デフォルト値は、AppBuilderで自動生成されるURLです。

Package Name

Package名を表示します。

Version

ファイルバージョンを指定します。

Build Type

- Build

選択したプロジェクトを新たにビルドします。

既にビルドした場合には、リビルドします。


- Upload Contents

選択したプロジェクトのコンテンツのみをアップロードします。

Build Library

プロジェクトのビルド時に適用するnexacro studioライブラリを選択します。

Build Mode

ビルドモードを選択します。

Auto Deploy Server

Deploy Mode

Deployサーバーの使用有無を設定します。

「true」を選択すると、Deploy Serverを選択することができます。

Deploy Server

Deploy Mode項目値を「true」に選択時、アプリビルダーに設定したDeploy ServerリストからDeployサーバを選択します。

Deploy Directory

Deployサーバーに設定されたパスを表示します。設定値は修正できます。

[OS]

Setup Filename

生成するインストールファイル名を指定します。

Setup Version

インストールファイルのバージョンを指定します。

[OS>Advanced]

Signing

プロジェクトのビルド時に適用するSigning情報を指定します。

Plist URL

In-Houseアップデートを処理するためのplist URL情報を指定します。

AppBuilderサーバーを使用する場合には、デフォルト値を使用して、別の配布サーバを運用する場合にURL値を変更することができます。

iOSでのみ使用します。

Built-in Library

ビルド時に適用する32ビット、64ビット共有ライブラリを選択します。

17.0.0.2200以降のバージョンでサポートされます。

User Library

プロジェクトのビルド時に適用するUser Libraryを選択します。

Android、iOSのみをサポートしており、macOSはサポートしておりません。

Icon

アプリアイコン画像ファイルを指定します。

Splash Image

アプリ実行時に表示されるSplash画像ファイルを指定します。

Dmg Image

Apple disk image(DMG)背景画像ファイルを指定します。

macOSでのみ使用します。

Permission

アプリを実行する権限を指定します。

Androidのみをサポートしており、iOS、macOSはサポートしておりません。

Rotation

アプリで画面の向きを縦(Portrait)もしくは横(Landscape)に固定したり、固定を解除してセンサーを有効化(Sensor)するオプションを選択します。

アイコン、画像ファイル

OSに応じて、指定された形式のファイルを指定する必要があります。使用できるファイルの詳細については、「配布ガイド」を参照してください。

アイコンやSplash Imageなど画像ファイルが含まれている場合に、瞳の形のアイコンをクリックすると、画像のプレビューが表示されます。 zipファイルで複数の画像ファイルをまとめている場合には、右下の「>」ボタンをクリックすることで、次の画像を表示することができます。

4

[Build]ボタンをクリックすると、設定に応じてインストールファイルを生成します。

インストールファイルの生成が完了すると、生成されたファイルを確認することができます。OSもしくはファイルによりQRコードをサポートする場合は成果物の選択時にQRコードの画像が表示され、サポートしない場合は成果物のURLのみ表示されます。ビルドに失敗した場合は赤い背景色で表示されます。


項目

説明

1

Log

アプリビルダーで処理した操作ログを表示します。

エラーが発生した場合には、エラーメッセージを表示します。

2

Download url

配布先の環境ごとにインストールファイルをダウンロードするためのURLを表示します。

マウスポインタを置くと、右側にQRコード画像が表示されます。

3

Copy url

Download url値をクリップボードにコピーします。

4

Save QR Code

QRコード画像をPNGファイルとして保存します。

前回の設定を用いた高速ビルド

プロジェクトを一度ビルドを正常に実行したことがある場合は、Quick Build機能を使用することができます。ビルド履歴がある場合には、メニューの「Deploy > Quick Build」項目が有効になります。

Quick Build Wizardでは、ビルドを行ったOS別リストを確認してアプリをダウンロードしたり、修正したResourceファイルのVersion情報を修正してビルドを行うことができます。


項目

説明

1

History

OSごとのビルド履歴を表示します。

Setup FileをダウンロードできるリンクとQR Code情報を提供します。

選択したOSのみビルドを実行します。

2

Detail

Packing、Build Wizardで設定した一部の設定値を表示します。

内容は修正できず、確認の用途でのみ使用できます。

3


ボタンをクリックすると、Detailウィンドウを閉じたり開くことができます。

4

Contents Update

アップデートするResourceを選択して、Version情報を修正します。

選択したResourceのみ処理します。

5

Packing

Packingウィザードを実行します。

6

Build

Quick Buildを実行します。

Update Typeによって内部で処理する動作が異なります。

「Build」ボタンをクリックする際に、Update Typeによって下記のように動作します。


Update (Local + Server)

Server

Local

Windows

Packing

Packing

Packing

Build

Android

iOS

macOS

Packing

Upload Contents

Packing

Packing

Build

UWP APIアプリの作成と実行

Windows10以上のOSでユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP、Universal Windows Platform)APIを使用するアプリを生成して配布することができます。DeviceAPIの中でCamera、Network、Geolocationオブジェクトのいくつかの機能をサポートします。

Packing > Module

Module設定時に「UWP (Windows10 Device Agent)」項目を追加します。

Packing設定時Update Typeが「Local」である場合には、UWP APIアプリをサポートしません。

nexacro17_UWP.appxbundleファイル配布

nexacro17_UWP.appxbundleファイルは、インストールファイルに含まれておらず、Packing段階で生成されません。該当ファイルはBootStrap URLの場所に直接コピーする必要があります。ユーザーがインストールしてアプリを実行する時に自動的にnexacroUWPがインストールされます。

UWP APIアプリ実行

NetworkやGeolocationオブジェクトを使用する場合には、既存のアプリと同じです。ただし、CameraオブジェクトからtakePictureメソッドのように、デバイスの機器を直接実行する場合には、下記のように、バックグラウンドアプリが実行されます。

下記のソースは、Windows 10にインストールされたカメラを実行してキャプチャした画像をImageViewerコンポーネントに示す例です。

this.Button00_onclick = function(obj:nexacro.Button,e:nexacro.ClickEventInfo)
{
	this.Camera00.takePicture();
};

this.Camera00_oncapture = function(obj:nexacro.Camera,e:nexacro.CameraEventInfo)
{
	trace('camera capture ok: '+e.url);
	this.ImageViewer00.set_image("file://"+e.url);
};

this.Camera00_onerror = function(obj:nexacro.Camera,e:nexacro.CameraErrorEventInfo)
{
	trace('camera error: '+e.errormsg);
};